インプラントの手術には少なからず失敗するというリスクが存在します。インプラントについての見識を広げるために参考になる情報が盛りだくさんなので、是非ご利用ください。矯正歯科や予防歯科、審美歯科についても詳しく知ることができます。
歯の模型

インプラントは、1980年代に日本で行われるようになった治療です。
歯の無い部分にチタンを埋め込み、その上に人工のかぶせ物をすることで、見た目も噛み心地も自然になるような治療を受けることができます。
ただし、チタンを埋め込む際には、手術が必要になります。
手術という言葉に、怖いというイメージを抱いてしまう人も多いでしょう。

インプラント治療は受けたいけれども、手術が安全であるかどうかという点や、後遺症が出ないのかといった不安を感じる患者さんには、インプラントの説明をする必要があります。
インプラントの手術は、麻酔をしてから行われます。
そのため、手術中に痛みを感じることはありません
術後も、麻酔が切れたあとに痛み止めを服用することで、痛みの無い治療が可能になります。

しかし、痛みが無いことと、安全であることは、異なる問題です。
インプラント手術では、麻酔の後に歯茎を切開し、骨に穴を開けてチタンを埋め込みます。
手術に使われる器具は全て滅菌されていて、感染症が起こらないよう配慮されています。
骨に感染が起きてしまうと、せっかく埋め込んだチタンを取り出さなければいけないケースもあります。

また、歯茎を切開するために、出血が起こります。
麻酔液の中には、血管を収縮させる成分も入っているので、通常はそれほど出血はしません。
けれども、内科の病気などで血液をサラサラにする薬や、血液がかたまらないようにする薬を飲んでいる場合、出血が止まらなくなってしまうことがあります。
事前に飲んでいる薬は伝えておきましょう。

インプラント治療後のトラブルについて

口をおさえる女性

インプラントのトラブルの中に、金属アレルギーがあります。
治療に使われるチタンは金属アレルギーを起こさない金属と言われていますが、治療の際に骨に穴を開けるドリルに使われている金属などによってアレルギー症状が出てしまうという問題です。
口の中は、常に湿っていて、金属がイオン化しやすい状態です。
口の中の粘膜がただれてしまうなどの症状は、アレルギーが考えられます。

インプラントはきちんと行えば安全に治療することができます。
後遺症やトラブルもそれほど多くはないのですが、飲んでいる薬を伝え忘れてしまったりすることで、トラブルにつながってしまうことがあります。
事前の検査では、正直に自分の状態を伝えるようにしましょう。
分からないことや不安なことがひとつでもあれば、歯科医師やスタッフに相談して、理解した上で治療を行うのも大切なことです。

インプラントが神経を圧迫するとしびれが出る

インプラントの手術の際には、骨のしっかりとしたところにチタンを埋め込む必要があります。
術前の検査のレントゲンやCTを見て、どこにチタンを埋め込むのがいいのかということはよく考えられています。
チタンには何種類もあり、太さや長さが細かく分かれています。
患者さんの状態に合ったチタンを選んで治療に使います。

手術の際に、ドリルでチタンが入る穴を削っていきます。
そして、その穴にチタンを埋め込むのですが、この時に長すぎるチタンを選んでしまったり、穴を大きく削ってしまうと、チタンが神経を圧迫することがあります。
圧迫された神経は、常に刺激を受けている状態なので、唇などにしびれが出ます。

術後すぐの状態では、長時間口を開けていたりすることでしびれが出てしまい、しばらくすると治ると説明されます。
けれども、圧迫された神経の場合は数カ月たってもしびれは残り、うまく噛むことができなくなってしまうケースもあります。

術後に違和感を感じた場合は、麻酔がきいているので正確な判断ができません。
麻酔が切れてからも違和感が続くようであれば、歯科医師に相談しましょう。
神経を圧迫しているかどうかというのは、レントゲンを撮影すればすぐに分かります。

胸に手を当てる歯科医

また、上の歯のために、チタンのための穴を開けている段階で起こるトラブルとして、上顎洞粘膜の損傷が考えられます。
上顎洞とは、上顎や鼻の骨の中にある空洞です。
上顎の骨の量がたくさんあれば問題はありませんが、少ない場合、チタンを埋め込む際には上顎洞の粘膜を押し上げる必要があります。
この時に、粘膜を破ってしまったり、上顎洞に炎症が起きてしまうことがあります。

上顎洞の粘膜を破ってしまった場合、その場で手術は中止になります。
破れなくて、問題がないと思われた場合でも、後日蓄膿症といった形で後遺症が出てしまうこともあります。
上顎洞の膜は非常に薄く、デリケートなもので、治療には細心の注意が必要になります。

h3インプラント治療を安易に考えてはいけない

インプラントの治療をする際には、本物の歯のように噛めるなど、メリットばかりが強調されます。
入れ歯をしている患者さんからすると、好きな物を何でも食べられるというのは夢のように聞こえるかもしれません。
けれども、メリットがあるということは、その分デメリットも起こる可能性があるということです。
すべての症例に後遺症が残ったり、トラブルが起きるわけではありませんが、手術をする前に起こる可能性があるということを知っておきましょう。

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